星を創る者たち

今回は谷甲州の連作短編集、「星を創る者たち」を紹介したいと思います。 谷甲州は航空宇宙軍史というシリーズで有名なのですが、こちらはまた別の機会に紹介したいと思います。 この物語は人類が太陽系の各惑星に進出した時代、月面地下トンネル、火星の与圧ドーム、水星のマスドライバー木星軌道をめぐる工場、金星上空に浮かぶ凧のような構造物などあらゆる極限の建設現場で起こる前例のない事故とそれに立ち向かう技術者たちを描いていきます。 最終話の好みは分かれるところですが(結構方向性が変わるので僕はあまり好きじゃない)、現場の技術者たちの必死の戦いをSFとして描き切った稀有な作品だと言えるでしょう。 www.kawade.co.jp