本紹介-ファーストコンタクト

造物主の掟

さて、時間が空いてしまいましたが二連続でホーガンを紹介したので今回もホーガンの代表作の一つ、「造物主の掟」(ライフメーカーの掟)を紹介しようと思います。 はるか昔、異星人によって作られた採掘用の無人宇宙船は土星のタイタンに着陸し、採掘作業用…

星を継ぐ者

今回紹介するのはJ・P・ホーガンのSF小説、「星を継ぐ者」です。 宇宙を舞台としたSFの中ではかなり有名な一作で、日本で漫画化もされています。 SF的なありえない謎、それを確かな知識と推論を駆使して鮮やかに解いていき途方もない真実にたどり着く、科学…

大日本帝国の銀河

今回紹介するのは「大日本帝国の銀河」です。 前回一月に第一巻を紹介しましたが、第二巻が発売されました。今後も三ヶ月ペースで刊行される予定です。 さて、一巻二巻まとめてあらすじを紹介しますと、日中戦争、太平洋戦争の時代を舞台にした歴史改変、フ…

大日本帝国の銀河

あけましておめでとうございます。 今回は以前紹介した「星系出雲の兵站」の著者、林譲治の新シリーズ、「大日本帝国の銀河」を紹介しようと思います。 始まりは昭和15年6月、秋津俊雄は電波兵器の研究を名目に和歌山県で電波天文台の建設に取り組んでい…

ウェイプスウィード ヨルの惑星

今回は雰囲気を変えて「ウェイプスウィード ヨルの惑星」を紹介したいと思います。 もともとは年間日本SF傑作選という毎年刊行される短編集(最近辞めてしまったみたいですが)に収録されていたウェイプスウィードという短編を連作短編の形で長編化したもの…

白熱光

今回は前回名前だけ出てきたグレッグ・イーガンのSF,「白熱光」を紹介したいと思います。 イーガンは数学の博士号を持っている作家で数学や物理学の知識を駆使した独自設定の世界を展開することで有名です。この白熱光も例にもれず高重力の星を回る星での物…

黒暗森林

この前紹介した「三体」の続編、「黒暗森林」をやっと読んだので今回はこれを紹介しようと思います。 前作「三体」で三体世界からの侵略に曝されることが分かった地球。三体世界からの侵略艦隊は4光年を400年かけて進んできます。しかし先んじて三体人が送り…

セミオーシス

今回は植物型の知的生命体とのファーストコンタクトを何世代にもわたって描いた連作短編集、「セミオーシス」を紹介したいと思います。 舞台は遥か彼方の惑星、どうやら人類は危機に瀕したか、一部の人間が地球外を目指したのか、詳しくは語られませんが人間…

三体

多分皆さんは三体問題を聞いたことがあると思います。安定解の存在しない問題として有名ですが、この小説、三体に登場するのは3連星系の恒星系に生まれた異星人三体人による地球侵略計画を描いた三部作の第一部になります。 文革時代の中国、科学者であった…

星系出雲の兵站

今回は林譲治のミリタリーSFシリーズ、「星系出雲の兵站」を紹介したいと思います。 舞台は地球からの播種船によって植民されたと伝わる出雲星系と、その後に植民された壱岐、八島、周防、瑞穂の計5つの星系からなる五星系文明です。地球人類が異星人の脅威…

重力への挑戦

今回は「重力への挑戦」を紹介したいと思います。 物語の舞台は地球の700倍の重力を持つ惑星メスクリン。ただし、この惑星は惑星自身が変形するほど高速で自転しており、極地では700G ですが赤道付近では3G程度にまで体感重力は減少します。 そんな惑星…

太陽の簒奪者

初回は野尻抱介の「太陽の簒奪者」です。2006年、突如観測されるようになった水星吹き上げられる鉱物資源はやがて太陽を取り巻くリングを作り始め、その影響で地球への日光は遮られ、人類は滅亡の瀬戸際に立たされます。危機を打開するためにたった1隻建造さ…