本紹介-歴史改変

歴史改変SF パヴァーヌ

キース・ロバーツ著の小説、「パヴァーヌ」を読んだ。 www.chikumashobo.co.jp パヴァーヌとは16世紀ヨーロッパの行列舞踏のことらしい。 ja.wikipedia.org 16世紀にエリザベス女王が暗殺されスペイン無敵艦隊によってイギリス、欧州全土がローマ法王の支配…

遥かなる星

今回は未完の歴史改変宇宙開発SF,「遥かなる星」全三巻を紹介しようと思います。 作者である佐藤大輔は仮想戦記作家として有名な人物ですが、シリーズものを途中まで書いて投げ出す悪癖で知られており、残念ながら本シリーズも3巻までで中断しています。また…

宇宙戦争1941

さて、今回はついさっき読み終わったSF仮想戦記シリーズ「宇宙戦争1941」「宇宙戦争1943」「宇宙戦争1945」を紹介しようと思います。 物語の始まりは日本軍の真珠湾攻撃から始まります。アメリカの太平洋艦隊を攻撃するため真珠湾に向かった日本軍でしたが、…

大日本帝国の銀河

今回紹介するのは「大日本帝国の銀河」です。 前回一月に第一巻を紹介しましたが、第二巻が発売されました。今後も三ヶ月ペースで刊行される予定です。 さて、一巻二巻まとめてあらすじを紹介しますと、日中戦争、太平洋戦争の時代を舞台にした歴史改変、フ…

黒博物館 スプリンガルド

スチームパンク特集第6回は趣向を変えて漫画「黒博物館 スプリンガルド」を紹介しようと思います。 第2回で紹介した大英帝国蒸気奇譚でも出てきたバネ足ジャックを中心としたサスペンスです。 バネ足ジャックはロンドンでかつて実際に話題になった実在の怪人…

スチームオペラ

一日空いてしまいましたが第5回はミステリとスチームパンクを掛け合わせた一編、「スチームオペラ」を紹介しようと思います。 蒸気機関が発達した世界、エーテルが実在しそれを利用した空中船が空を飛ぶ巨大都市、そこではエマという少女が高名な冒険家であ…

リヴァイアサン:クジラと蒸気機関

第4回は「リヴァイアサン:クジラと蒸気機関」から始まる三部作を紹介しようと思います。 遺伝子操作された生物を産業の基盤とするイギリスやフランスを中心とした「ダ―ウィニスト」、蒸気機関やディーゼル機関を駆使するドイツがメインの「クランカー」の二…

屍者の帝国

第3回は伊藤計劃と円城塔の共作、「屍者の帝国」を紹介したいと思います。 ヴィクター・フランケンシュタインによる死者蘇生技術が一般化し、死者が一般艇な労働力として使われるようになった時代、ロンドン大学の医学生、ジョン・ワトソンは政府の諜報機関…

大英帝国蒸気奇譚

第2回はスチームパンクとタイムトラベル、パラレルワールドを組み合わせたSFシリーズ、「大英帝国蒸気奇譚」を紹介したいと思います。 この小説は「バネ足ジャックと時空の罠」「ねじまき男と機械の心」「月の山脈と世界の終わり」の三部、すべて上下巻に分…

ディファレンス・エンジン

第1回はサイバーパンクの創始者、ウィリアムギブスンと同じくサイバーパンク小説の名手、ブルース・スターリングの共著「ディファレンス・エンジン」です。 チャールズ・バベッジの解析機関、と言えば皆さん一度は聞いたことがるかもしれません。いうなれば…

大日本帝国の銀河

あけましておめでとうございます。 今回は以前紹介した「星系出雲の兵站」の著者、林譲治の新シリーズ、「大日本帝国の銀河」を紹介しようと思います。 始まりは昭和15年6月、秋津俊雄は電波兵器の研究を名目に和歌山県で電波天文台の建設に取り組んでい…

虚ろなる10月の夜に

ハロウィンオカルト小説紹介第2弾として今日は「虚ろなる10月の夜に」を紹介したいと思います。 19世紀イギリスの有名な物語の登場人物たち、切り裂きジャックや吸血鬼、フランケンシュタイン博士、シャーロックホームズたちがハロウィンの夜に行われる…

ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン、メカ・サムライ・エンパイア

今回は明日9月17日にシリーズ最終巻が発売される歴史改変SF「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」、続編の「メカ・サムライ・エンパイア」を紹介したいと思います。 第2次大戦で枢軸国が勝利した世界、と言えば多分ここにいる人の大半が一度は想像した…

ヒト夜の永い夢

今回は一風変わった歴史改変SF,「ヒト夜の永い夢」を紹介したいと思います。 舞台は昭和初め、博物学者南方熊楠のもとへ超心理学者福来友吉が訪れます。彼に誘われ参加したのは昭和考幽学会というあらゆる物事について考え討論する奇妙な学会でした。 そこで…