宇宙戦争1941

さて、今回はついさっき読み終わったSF仮想戦記シリーズ「宇宙戦争1941」「宇宙戦争1943」「宇宙戦争1945」を紹介しようと思います。 物語の始まりは日本軍の真珠湾攻撃から始まります。アメリカの太平洋艦隊を攻撃するため真珠湾に向かった日本軍でしたが、そこで見たのは燃え上がるアメリカ軍基地と歩き回る三本足の巨大な機械を目撃します。 そのときアメリカ、イギリス、ドイツ、ソ連各国で同様に巨大な三本足の機械が目撃されていました。 さて、題名とここまでのあらすじでわかると思いますが、H・G・ウェルズSF小説、「宇宙戦争」のオマージュ、というかそのまんま続編です。 宇宙戦争から41年、火星人たちは前回の敗因(一応ネタバレ防止のため書かないでおきます。宇宙戦争自体とてもよくできたSFですのでぜひ読んでみてください)を克服し、トライポッドのほかにも航空兵器を携えて再び第二次世界大戦真っ最中の地球へ侵略を始めます。 さて、もともと作者の横山信義は仮想戦記の作者として知られる人物で、このシリーズでもその手腕がいかんなく発揮されています。 純粋なSFとしてみると第二次世界大戦の戦力で火星人に勝てるようにするために少し無理のある行動を火星人がとったりしますが、第二次大戦の世界中の軍隊が集まり火星人相手への反撃ののろしを上げるさまはなかなかに熱い展開です。

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