エイリアン 科学者たちが語る地球外生命体

ノンフィクションのコーナーです。 今回紹介するのは「エイリアン 科学者たちが語る地球外生命体」です。 この本は地球外生命体、いわゆるエイリアンについて化学、物理学、生物学、天文学、心理学など様々な分野の専門家たちが語るアンソロジーです。 まず第1部では地球に宇宙人だ現れる可能性について論じます。なぜ宇宙人が地球に来るかを考えてみる宇宙生物学者、UFOの目撃談と陰謀論の歴史を振り返り検証していく科学番組司会者、発達しながらも人間とはかなり異なる神経構造を持つタコの考察、などが含まれます。 第2部以降からは他の星の生命について考察していきます。 第2部では惑星に生命が住める条件やSF小説のエイリアンなどについて考察します。 第3部では地球の生命を参考に、生命はどのくらい発生しやすいのか、他の惑星ではどのくらいの確率で生命が発生するのかに迫っていきます。生命が誕生し、知的生命に発達するまでにどのくらいの化学反応が必要か、その反応が発生する確率がどれくらいなのかなどについて主に化学者や生物学者たちが見解を述べます。 最後となる第4部では実際に地球外生命体を探す方法やプロジェクトについて言及します。系外惑星の大気による吸収スペクトルを観測するなど、サークルの人であれば聞いたことのある手法かも知れませんが、他にも様々な科学者が色々な意見を述べています。 全体としてページ数は多いですが、アンソロジー形式なので一つ一つは比較的短く、かつ読みやすくまとまっています。 www.amazon.co.jp