地球の長い午後

今回は変わり果てた地球を旅する遠未来SF,「地球の長い午後」を紹介したいと思います。 遥かな未来、地球の自転はついに止まり、永遠の昼と永遠の夜に分かれていました。 動物が繁栄した時代は終わり、永遠の太陽のもとで大陸全てを覆いつくしたベンガルボダイジュの中で動くように進化した植物たちが繁栄を極めていました。 そんな中でわずかに生き残った人類の部族の長、リリヨーは他の数名の仲間とともに地球と月の間にかかった植物グモ「ツナワタリ」に乗って月を目指します。 新たなリーダーにトイが就任しましたが、反発したグレンは追放されてしまいます。そんな彼は「アミガサタケ」と呼ばれるキノコに寄生され、かつて人類が持っていたとされる思考力を手にいれます。グレンはアミガサタケの導くままに出会った仲間たちと旅を始めます。 奇怪な世界を旅するSFは僕の趣味の最たるものなのでしょっちゅう紹介していますが、この作品は様々な作家が影響を受けたことを公言してる作品です。昔紹介したアド・バードの作者椎名誠宮崎駿の「風の谷のナウシカ」などです。(漫画版か映画版かは知らないです)他にも弐瓶勉シドニアの騎士人形の国を描いている漫画家です)など、様々なSF系の作家に影響を与えた作品です。ここまで書けばこの作品がどれほどの緻密に世界を描いているのかがわかると思います。 https://www.amazon.co.jp/%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%AE%E9%95%B7%E3%81%84%E5%8D%88%E5%BE%8C-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%AB-224-%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3-W-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9/dp/4150102244www.amazon.co.jp