2020年米朝核戦争

大統領選挙も接戦なので、今回は「2020年米朝核戦争」を紹介したいと思います。 文字通り2020年、間違って北朝鮮領内に入った韓国の旅客機が撃墜された事件が引き金となって勃発したアメリカと北朝鮮の核戦争の行く末を描いた小説で、スリラー小説などでよく見かける設定ですが、この小説の最大のポイントは作者が元米国国防省高官で核拡散と地政学の権威である、ということでしょう。 さらに作中ではトランプ大統領から金正恩など各国政府高官の名前が実名で登場します。 政治にはあまり詳しくないのでこれらがのシミュレーションがどれほど正確なのかはわかりませんが、戦後まとめられたレポート、という体で進んでいくこの小説では実際に政府高官として働いた時の経験であろう細かい意思決定のためのプロセスが描かれ、少なくとも小説として読む分には十分すぎるリアリティがあります。 新型コロナやらなんやらで現実のほうが想定よりもだいぶ奇々怪々な事態になっていますが、アメリカ政府の内情をのぞいてみるつもりで読んでみると面白いと思います。 books.bunshun.jp https://www.amazon.co.jp/dp/B08881QKBT/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

追記 もう2024年なんですね・・・ ありがたいことに核戦争が起きることなく2024年を迎えましたが、世界の緊張は確実に高まってしまいました。 今日の世界情勢の中でどれほど通じるかはわかりませんが、読む価値はあると思います。